くらしろぐ。

カフェ巡り、日々のいろいろ、スキナコトたちをゆるりゆるりと綴っていきます。

映画 累 教えてあげる、劣等感ってやつを。

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この強烈なポスターが印象に残っていた累。

公開期間終わりに駆け込んで観てきました。

(地域や映画館によってはおそらく違います)

映画やドラマの感想は人それぞれ違うものだと思うので

今回も好きに書いていきたいと思います。

(あくまで個人の感想です)

 

「累」について

 公式サイトはこちら

kasane-movie.jp

 予告はこちら

www.youtube.com

激しい予告ですね。

ものすごく気になる。。。

 

主題歌もものすごくいいんです・・・・

どハマり!!

www.youtube.com

 

美しいニナと演技力を持つが醜い姿をした累

光と闇

憧れと嫉妬心

虚像と実像

本当の美しさって何ですか??

 

 

あらすじ・感想(ネタバレあり)

今回は公開期間が終了している場所もある&観ないと感じられないものがあると思う、という点で若干ネタバレしています。

ご了承ください。

 

まずあらすじです。

大女優の娘である累ですが、顔に大きな傷を持ち、いじめにも会い、家族からも嫌われて生きてきました。

母はずっと前に死んでいて、13回忌をしているシーンから映画は始まります。

ブスッとしていた累に羽生田という女優ニナのマネージャーが声をかけます。

羽生田は累の持つ口紅が人と入れ替わる力を持っていると知っていてニナと入れ替わるように仕向けます。

 

 

 口紅を塗ってキスをすると12時間入れ替わるという設定ですが、これが24時間ではなく12時間というところが鍵です。

 

ニナの姿になった累が演じることで丹沢ニナが

どんどん売れていくにつれ、最初はウィンウィンだった2人の関係もどんどん悪くなって行きます。

 

ニナは自分の人生が乗っ取られるのかと恐れ、自分の体を返して欲しいと感じ

累は自身の欲望が止まらなくなっていく。

人間の欲とは恐ろしいものです。

 

ある時、持病で倒れたニナは長い月日眠り続け、その間に累はニナとして女優の仕事をし、どんどん成功して行きます。

目覚めたニナは気が狂いそうになり、この関係をやめたいと言い始めますが、累も羽生田もそれを許しません。

こうしてニナはやがて累への復讐を考え始めるのです・・・

 

ニナは累のことを調べていくうちに、累の母親も累と同じように他人を利用し、のし上がっていたことが判明します。

 

そしてクライマックスはニナの主演舞台、サロメの初日。

公演は夜なので、もう一回入れ替わらなければなりません。

ニナは累の口紅をすり替え、舞台上でニナの顔から累の顔に変わるように仕向けます。

ところが・・・・

累はそのことに気づいていてあるトリックを仕掛けます。

舞台の合間に、屋上に行く累、それを追いかけるニナ。

2人のつかみ合いが始まります。

散々やりあった結果2人は屋上から落ちてしまいます。

累の姿になったニナは重症、ニナの姿になった累は執念でステージに戻ります。

もう終わらせたいニナは救急車を呼ぶ羽生田に殺してくれと嘆願。

そうこうしているうちに病院へ・・・

ステージで美しく踊るニナの顔が累になったりニナに戻ったり・・

意識の薄れるニナはどうなるのだろう・・・・

累はどうなるのだろう・・・・

 

そして

主題歌の

小さな頃の小さな願いは誰のために・・・という歌とともにエンドロールへ・・・・

という形です。

 

以下、印象に残っていたシーンについて

 

まず、ニナと累が出会うシーン

ニナの性格のきついこときついこと・・・・

あの土屋太鳳さんですか???と言いたくなるくらい笑

土屋さんの役で嫌な役ってそんなにないなあ。

鈴木先生の時は強そうな役だったし、黒の女教師の時は問題を起こす回があったかな?くらいのもの。

文字通り、歴代最「悪」の役かなって思いますね・・・

バライティーなどでは天真爛漫な感じが強いのに映画では本当に嫌な人間に見えるのは流石だなと思います。

 

一方の累役の芳根京子さんは

感情を爆発させた演技が印象的でした。

高嶺の花や心が叫びたがってるんだなどでも感情が溢れる演技、心が崩壊する演技が印象的でしたが、今回それがさらにパワーアップしたように感じました。(良く考えたら高嶺の花の方が撮影時期は後ですね・・・)

 

入れ替わったシーンについて

ニナの姿になった累はおどおどしていてそれでも演技になると役に憑依したかのごとく演じるのに対して

累になったニナはその顔の醜さを気にすることはなく、堂々と街中を歩いている様子がすごく印象的でした。

顔の醜さを気にしていたところで結局どう生きるのかは心の持ちよう次第だし、見た目と自信は完全には正比例しないのだなと気づかされました。

 

私自身、自分にはたくさんのコンプレックスがあって、その中にはもちろん見た目に関することもあります。

整形して否の打ちどころのない姿になったら自信が持てるのだろうか?とふと考えたこともありましたが

やっぱりそう簡単にはいかないのだろうと思います。

 

入れ替わりを知っている羽生田を除いて周りの人間は(ニナの母親ですら)入れ替わりに気づいてはいないのですが

演出家の烏合だけは、いつもの君らしくない、と言い放ちます。

やっぱり顔が変わっていても根本的な性格は変わらないのかもしれないと感じました。

 

2人以外で一番印象に残ったのは今は亡き累の母親の幻覚。

最初からミステリアスでしたが、

秘密を知ってからは私にはもはやその姿がホラーのように感じられました。

檀れいさんの不気味さは素晴らしかったです。

圧倒的美しさがあるからこそだなと思います。

いつ見てもれいさん綺麗だなああ・・・

 

烏合を巡ってやりあう2人のシーンも強烈でした・・・

予告にもありますが、ニナが累をヒールで踏みつけ

「この偽物風情が!」

と言い放つのですが、、、ゾワッてなります。

 

そして舞台のシーンでは

なんと言っても土屋太鳳さんの踊りのシーン。

日本舞踊をやっていただけあって圧倒されました。

強さと色気が溢れ出しています。

あのシーンだけでも何か1つのものとして間違いなく価値があると思えるほどです。

観に行った方の中には踊りのシーンを楽しみにしていた方もいると思うんですが、期待を裏切らないレベルの高さに感動しました。

 

ラストのシーンでは

自分という人格が乗っ取られるなら、自分の顔が傷ついてもいい、死んでやる、くらいのニナ

偽物が本物を超えることの象徴である丹沢ニナへの執着が止まらず、何が何でもニナの顔を身体を保持したい累

が対照的でした。

 

累とニナ。

正反対に見える2人ですが、似ているところもあるなぁと思いました。

自分にないものを求めたり、欲望が尽きなかったり。

物語は強烈かもしれないけれど、ある意味普通の女の子の部分を2人は持っているように感じました。

 

映画が終わり、主題歌が流れた瞬間に全身鳥肌が立ちました。

最初、観る前は泣くのかなと思っていたけど、それ以上に衝撃が全身に走った感じでした。

美しすぎて、儚くて、切なくてゾワゾワする感じ。

 

 

 

今回ものすごくたくさん文を書きましたが、

書いてみて思ったのは、

やっぱり観ないと伝わらないということ。

映画館で大画面で観れて良かったなあ・・・

まだ観てない方はいつか観てほしいなあと思います。